子どもを叱りすぎて、疲れていませんか
「子どもを叱ってばかりで、もうへとへと…」叱っても叱っても効果がない、もうどうすればいいの、ということもあるかもしれません。
子どもは成長途上にある存在ですから、次々と失敗や間違いをやらかします。そんなとき、親は注意をしたり、叱ったりするのですが、子どもは同じ失敗をくりかえしてしまう。子どもからすると、自分は叱られてばっかりのダメなやつだ…となりかねません。
親としてはよかれと思ってしていること。そして、親としても、叱ってばかりいたくない。
では、どうすればいいのでしょう? 失敗や悪い行動は目立つので、見つけようとしなくても目を引くものです。でも、良い行動は目立たないし、場合によっては「あたりまえ」だとスルーされてしまいがち。だからこそ、ぜひ、積極的に子どもの良い行動を見つけてみましょう。そして、見つけたら、ほめてあげてください。
自分から宿題を始めたとき。きょうだいで仲良く遊べているとき。ちょっとした小さなお手伝いをしてくれたとき。ごはんを全部たいらげたとき。しっかりはみがきができたとき。楽しい絵を描いたとき…
ほんのささいなことでいいんです。「うちの子にはいいところなんて全然ない」そんなことはありません。どんな子も、必ずいいところがたくさんあります。
でも、もしなかなか見つからないとしたら、注目されないことで影をひそめてしまったのかもしれません。行動理論では、メリットがあれば、その行動は増えることが証明されています。逆に、メリットがないと、その行動は減ってしまい、ついにはなくなってしまうんです。たとえば、私たちも買い物をするなら、ポイントがつくとか何かメリットのあるお店に行きませんか。
子どもの行動も同じです。メリットは親からの注目。良い行動が注目されるなら良い行動が増えます。良い行動への注目がなく、叱られるときにばかり注目されるなら、注目してほしいがために叱られる行動をとってしまうこともあります。
だから、ぜひ、叱りポイントではなく、ほめポイントをたくさん探して、まずはほめてみませんか。少なくとも、叱る回数よりも、ほめる回数が多いように。
そうすると、子どもの望ましい行動が増えるので、叱りポイントが目立たなくなり、叱ることに注いでいたエネルギーも減り、親も疲れないし、子どももうれしくなり、親子の関係も良くなります。
だけど、もし、ほめどころがうまく見つけられないなら、一緒に見つけるお手伝いをしますので、ぜひ、カウンセリングルームにお越しください。
2023年05月21日 15:53