人の感覚はそれぞれ
調べてみてわかったこと。「スヌーズレン」とは、感覚にアプローチする療育の方法の一つで、1970年代にオランダで始まり、現在は世界45か国以上に広がっている、日本でも数十年前から取り組んでいる施設が少なからずあること。
自分にとって心地の良い感覚刺激の中でリラックスして心身の調子を整えたり、子どもたちの発達を促したりするそうで、感覚刺激に鋭敏すぎて日々ストレスを感じやすい方々にも役に立つとのことでした。
幸か不幸か、わたし自身はどちらかといえば感覚は鈍いほうですが、身近では光、音、匂い、触感などの刺激が鋭いことで苦労している人の話を聞くことがあります。
つい最近も知人から、某アパレルメーカーのあったかシャツを買ったのだけど、着るとチクチクするので捨ててしまったという話を聞きました。あったかシャツを常々ありがたく思っている人間としては、そう感じる人がいるということにけっこう驚きました。
ついつい、自分軸で世界を見てしまうので、人が自分とは違う感じ方をして生きていることに無頓着になってしまいます。けれども、人によって刺激の受け止め方が違い、五感のとらえ方が違うということにもっと想像力を働かせる必要があるのでしょう。
特に、「気にしすぎ」「わがまま」と言われてしまいがちな、発達途上の子どもたちや、非定型の発達特性のある方々が感じている世界、見えている世界は、自分の五感でとらえている世界とは相当違っているかもしれない。人とは違う感覚を持って生きていくだけでも苦労があるのに、さらに心ない言葉によって傷つくことがあるとすれば、それは周囲の人々の想像力のなさという問題。自戒を込めて思います。
2023年01月24日 01:38